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イーサリアムの大型アップデート!メトロポリスでどうなる?

イーサリアムは今、大型アップデート「メトロポリスを間近に控えています。9/19にテストネットで試作運転がスタートし、10月中にはメインネットの方でアップデートが実施される予定です。今回は「メトロポリスって何なのか」「アップデート後どんな変化があるのか」等を、詳しく説明していきましょう。

大型アップデートの詳細

メトロポリスとは予定されている大型アップデートの3段階目となります。

イーサリアムには以下のような開発段階が4段階あります。

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1.フロンティア(Frontier)

2.ホームステッド(Homestead)

3.メトロポリス(Metropolis)

4.セレ二ティ(Serenity)

今回、予定されているアップデートとは、現在のホームステッドから3段階目のメトロポリスにアップデートします。最後はセレニティで完成します。

いわば技術者向けのテスト版だったフロンティアから現在のホームステッドにアップデートされ、現在では数多くのプロジェクトがイーサリアムを利用して分散型アプリケーションを構築しています。そして今回紹介しているメトロポリスが9月下旬に実施され、最後のセレニティではマイニング方式がプルーフオブワーク(POW)」から「プルーフオブステーク(POS)」への移行が行われる予定です。

アップデートの具体的な内容は?

イーサリアムは以前、「THE DAO事件」と呼ばれるハッキングが起こりました。これを踏まえて、今回は主に4つの改革が起こるとされています。詳しくは下記事に書かれてありますが、日本語で簡単にその4つをまとめます。

cointelegraph.com

1.プライバシー保護強化

新しい「zk-SNARK」または「ゼロ知識」の証明が付随されます。これは匿名性の高いZcashと共同で開発した技術が用いられます。ユーザーは過去よりも高いレベルで匿名トランザクション(取引のこと)を実行出来るようになり、プライバシーが保護が強化されます。

2.スマートコントラクトの簡略化によるコスト削減

イーサリアムのプログラミングと、目玉であるスマートコントラクトが、はるかに簡単になり、現在のプログラマーの負担を軽減します。これにより、取引が実行されたときにコストを節約できるようになります。

3.セキュリティ強化

THE DAOのような事件が起こらないようにユーザー自身で秘密鍵を持つアドレスを決めることができ、セキュリティを強化できます。これをマスキングといいます。量子コンピューターからの攻撃に対してもネットワークセキュリティを強化します。

もし今後、量子コンピューターが完成すると、既存の0と1でできているような暗号パスワードが全て打ち破られるとも言われています。量子コンピューターがあるから仮想通貨をやらないという人もいるくらいですので、そういった攻撃に対する強化は期待されています。

4.マイニング方式移行(POW ⇒ POS)のための準備

ETHのマイニングにおける「プルーフオブワーク(POW)」から「プルーフオブステーク(POS)」に変更するための準備がなされるといわれています。 

現在のイーサリアムは、ビットコインと同じでPOWというマイニング方式をとっています。これは、ビットコインのマイニング 同様にお金と電力が膨大にかかります。POWのETHの年間消費電力は小国1国分と同じ電力くらい多いと言われています。

現在はこのPOWがイーサリアムのマイニングの方式ですが、POSは、個人がそれぞれのコンピューターをつなぐだけでマイニングができ、通貨を持っているだけで金利のように増えていくという仕組みですので、電力がほとんど無視でき、処理もはやくなります。

ただ、POWがPOSになるということは、現状のETHのPOWのマイニングのために高い機材を揃えた人は納得がいかないと思います。今後どうなるかは注目したいところですね。

イーサリアム価格への影響は?

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画像は、現在2017.9.20から過去一ヶ月のチャートです。メトロポリスアップデートの発表が影響したか、イーサリアム価格は3.3万円台から3.8万円台まで上昇しました。イーサリアムはさまざまな問題も抱えていますが、メトロポリスはプラスのアップデートであり具体的な時期が示されたことで好材料として受け止められたのではないでしょうか。8月21日にMoneroがBithumb上場のニュースで急騰しましたが、仮想通貨市場はこうした好材料によって動きを見せるようになっており、時価総額2位のイーサリアムへの期待は大きそうです。

しかし、過去のアップデートのデータでは上がっていますが、今回のアップグレードにより、マイニングをする人が減って価格が下がるという予想をしている人もいます。

賛否両論あり、価格への影響は何とも言えませんが、分散型アプリケーション構築のためのプラットフォームとしてのポジションを、より確固たるものにするアップデートですので、総合的に見て性能向上のためのアップデートの面でプラスといえるでしょう。

イーサリアムを扱う主な取引所

イーサリアムは国内で大半の取引所が取り扱いをしていますが、大手で主要な取引所としては、coincheckbitFlyerなどがオススメです。この2つは、連動して動くことも多いイーサリアムクラシックの取引もできます。coincheckイーサリアム含めて13種類、bitFlyerは5種類の仮想通貨を取引できます。

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