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より安全な保管方法マイイーサウォレットの作り方から入出金・トークンまで徹底解説!

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インチェックによるNEM巨額流出で、毎日のようにコインチェック&仮想通貨関連のニュースが駆け巡っております。仮想通貨の管理の方法について個々でも考えさせられる機会が増えたのではないでしょうか。そこで今回は、MyEtherWallet(マイイーサウォレット)をご紹介します。

トークン管理にも必須!MyEtherWallet(マイイーサウォレット)とは

「MyEtherWallet」とは、イーサリアム(ETH)、イーサリアムクラシック(ETC)などの暗号通貨や、ICOでよく配布されるイーサリアム上のトークン(ERC20トークン)など、多数の通貨に対応している、初心者の方でも比較的使いやすいウォレットです。

ICOによっては、この「MyEtherWallet」が必須なものもありますし、1つ作っておけば、これだけでいろいろなトークンを管理することができますので、この機会に「MyEtherWallet」を作っておきましょう。

※20182月現在の仮想通貨時価総額ランキング

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ビットコインに次いでイーサリアムリップル時価総額第2位を競っていますが、やはりスマートコントラクト技術を取り入れるなど、将来性と柔軟性の高い暗号通貨であることから、システムの秀逸さでイーサリアムの 2位の座はまだまだ不動のようです。しかし、コインチェック(coincheck)のハッキング事件などもあったため、他の暗号通貨同様、取引所に長期保管するのは得策ではありません。

その点「MyEtherWallet」は、自分だけのウォレットにログインするための秘密鍵があり、さらにオフライン上に保管することで、ハッキングなどのリスクは軽減されます(※この方法は最後にご紹介します) 

まず、MyEtherWallet(マイイーサウォレット)を作成してみましょう。

MyEtherWallet(マイイーサウォレット)の登録方法と日本語表示

MyEtherWalletの登録(作り方)は非常に簡単です。日本語表示もできるので、まずは日本語表示に切り替えてから登録してみましょう。それでは実際に登録方法を説明します、まずは下記公式サイトを表示してください。

現在、マイイーサウォレットは偽物が出回っており、フィッシング詐欺なども多いので、URLは必ず「https://www.myetherwallet.com/」になっているかお確かめ下さい。

www.myetherwallet.com

マイイーサウォレットにアクセス→

    1. ドロップダウンリストで「日本語」を選択
    2. 設定したいパスワードを入力

→最低9文字以上ですが、英数記号3種類を入れて32文字以上推奨します

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ページ上部の「お財布の作成」をクリック→「強固なパスワードを入力」に自分で作ったパスワードを入力→「お財布の作成」をクリックすると、「Keystoreファイル」のダウンロード画面が表示されますので、「Keystoreファイル」をダウンロードします。

このファイルはウォレットにログインするときに必要になりますので、大切に保管しておいてください。

Keystone/JSONファイルのダウンロード

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「ダウンロード Keystoreファイル(UTC / JSON)」をクリック→「Keystoreファイル」がダウンロードされるので保管する

→「理解できました。続けます」をクリックすると、画面が切り替わって秘密鍵が表示されます。

秘密鍵の保存

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  1. 秘密鍵をコピーして保管
  2. 秘密鍵を印刷する場合は、「お財布情報を印刷」をクリック(推奨)
  3. 「アドレスを保存してください→」をクリック

これでウォレットの作成は完了です。なお、「お財布情報を印刷」は、後述するウォレットへのログイン後でも行うことが可能です。

秘密鍵の重要性

この秘密鍵とは、ウォレットを開くためのカギで、銀行のカードと暗証番号がワンセットになったようなものです。ログインするときに使いますので、誰にも渡さない、誰にも教えないようにしてください。この秘密鍵が他人に知られれると、ウォレットの中の通貨が盗まれることになりますので、十分注意してください。また秘密鍵を紛失すると、このウォレットが使えなくなり、保管している通貨が取り出せなくなります。したがって、パソコンのHDDのデータだけではなく、上述のように紙に印刷して保管しておくことをおすすめします。

「銀行 カード 仮想通貨」の画像検索結果

例えば銀行口座の暗証番号や、ネット上のサイトなどは、それぞれ管理者がいますので、パスワードを紛失しても再発行が可能ですが、ウォレットは自己管理ですので、秘密鍵を紛失すると復活が不可能です。
その分、ハッキングなどのリスクは軽減されますが、万一にも紛失しないように保管には十分注意してください。

MyEtherWalletの使い方(ログインと送金、入金方法)

MyEtherWalletはウォレット(財布)ですので、基本的な操作は以下の3点です。

  • ウォレットにログイン
  • 入金アドレスや残高の表示
  • ウォレットからの送金

それでは順に説明していきます。

まずウォレットにログインするためには、MyEtherWalletの公式サイトを表示し「お財布情報を見る」を選択します。

ウォレットにログイン

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「お財布情報を見る」をクリックすると、ウォレットへのログイン方法が表示されます。

先ほど作成したウォレットにログインする方法は、「Keystoreファイル」「秘密鍵」の2つの方法があります。

どちらでログインしても同じですので、都合のよいほうを選んでください。

Keystoreファイルでログインする方法

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  1. 「Keystoreファイル(UTC / JSON)」をクリック
  2. 「お財布ファイルを選択」をクリックして、保存しておいたKeystoreファイルを選択
  3. ウォレット作成時に設定したパスワードを入力
  4. 「アンロック」をクリック
秘密鍵でログインする方法

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  1. 秘密鍵」をクリック
  2. 保存しておいた秘密鍵を入力
  3. 「アンロック」をクリック

入金アドレスや残高の表示

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ウォレットのアドレスは画面中央部の2カ所に表示されています。入金する場合は、このアドレスをコピーして送金元に入力してください。このアドレスは、このMyEtherWalletが対応している全通貨で共通です。つまり、イーサリアムクラシックや、他の対応しているトークンなども同じアドレスで入金できます。

保有残高は、画面右側中央に表示されています。画面右下の「Show Tokens」をクリックすると、このウォレットが対応している全トークンと保有残高が表示されます。ICOで配布されるトークンなど、カスタムのトークンを追加する場合は、「カスタムトークンを追加」をクリックし、ICO運営側から指定されたアドレス、トークンシンボル、ケタ数などを入力してください。

ウォレットからの送金

ウォレットからコインやトークンを送金する場合は、画面上部の「Ether/トークンの送出」をクリックしてください。先ほどと同じようにログインが必要ですので、「Keyファイル(UTC/JSON)」か「秘密鍵」のどちらかでログインしてください。

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  1. 「宛先アドレス」に送金先のイーサリアムアドレスを入力
  2. 「送出数量」に送金する通貨の数量を入力
  3. 送金する通貨を選択
  4. トランザクションを生成」をクリック

「ガスリミット」は、送金手数料のことで、大きな数量を入力したほうが送金スピードは早くなりますが、通常は21000のままで大丈夫です。ICOへの送金時など、ガスリミットが指定されている場合は、それに従って変更してください。またデータの追加が必要な場合は、「Advanced: ガスあるいはデータを追加してください」をクリックして、ICO運営側からの指示に従ってデータの追加を行ってください。

「トランザクショを生成」をクリックすると、「トランザクションの送出」が表示されますので、再度クリックします。最後にもう一度警告メッセージが表示されますので「はい、確かです。処理を実行します」をクリックします。

これで、送金処理は完了です。

宛先アドレスを間違えると、コインが消失しますので十分注意してください。宛先アドレスが桁の過不足や無効な数値であれば、入力欄右側のカラフルな丸いアイコンが白く表示されますので、ある程度はアドレス入力間違いを見分けることができます。

なお、トークンを送金する場合は、手数料をイーサリアムで支払いますので、最低でも0.01ETHがウォレットに残っている必要があります。

より安全なMyEtherWallet利用方法とは※推奨

最後に、より安全な保管方法をご紹介しておきたいと思います。コインチェックNEM巨額流出事件から、我々は「ホットウォレット」というオンライン上の保管方法だと、常にハッキングの恐れがあるということを学びました。

ここで紹介したMyEtherWalletもオンライン上のウォレットになります。しかし、MyEtherWalletには、オンラインでウォレットを作成し、秘密鍵を保管するような方法ではなく、より安全な「ローカル環境」でのMyEtherWalletの利用方法があります。

※オンラインでウォレットを作成する方法とは異なり、多少パソコンや仮想通貨自体の知識が必要になります

ローカルにMyEtherWalletをダウンロードする

https://www.myetherwallet.com/」にアクセスしTOP画面の右下に行くとMyEtherWalletのGithubに飛べる箇所があります。GithubとはこのMyEtherWalletのソースコード(元となるプログラム)が閲覧できる共有場所のようなものです。

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ここの赤い枠内のリンクをクリックします。

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「Clone or download」を選択し「Download ZIP」を選択します。これでMyEtherWalletのファイルを自分のパソコンのローカルにダウンロードする事ができます。

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最新バージョンをダウンロードしましょう。最新バージョンかどうかはトップページの赤矢印部分を確認する事で分かります。

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ダウンロードするとこのようなフォルダが出来ます。このZipファイルをウイルスに感染にていないオフラインのパソコンに保存します。

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これでMyEtherWalletが自身のオフラインパソコンのローカルで操作する事ができるようになりました。

 オフラインのパソコンでZipファイルを全て展開し、「dist」というフォルダの中にある「index.html」をブラウザで開きます。この時、開くブラウザはGoogle Chromeが推奨されています。

ここでウォレットを作成する事ができます。ネットワークに接続されていないので送金をオンラインでする事はできませんがオフラインで操作しているので物理的に秘密鍵を見られなければウォレットを盗まれる事はありません。

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更にここで作成したウォレットのKeystoreファイルをオフラインパソコンのローカルに保存しておけばハッキングリスクの無い環境でウォレットファイルを保管しておくことが可能です。 

このようにMyEtherWalletをローカルにダウンロードして利用する事で通常のMyEtherWallet利用よりも安全にイーサリアムやその他トークンを保管する事が可能になります。 

ただし、ダウンロードしたMyEtherWalletは最新アップロードには対応しませんのでその時の最新をダウンロードして利用するようにしましょう。

 

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