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Bitcoinが史上最高値を3年ぶりに更新!ブラジルでビットコインが金の取引量を上回る

仮想通貨「Bitcoin(ビットコイン)」の価格が約3年ぶりに史上最高値を更新しました。

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海外メディアから読み取れる動き

この背景にはアメリカ国内でビットコイン金融商品として認められ、ウォール街を中心とする投資家がビットコイン取引にアクセルを踏み出した可能性が指摘されています。

Bitcoinは3年ぶりのピークを迎え、米国ETFの承認の噂で過去最高を記録 | ロイター通信

Bitcoin hits 3-year peak, nears record high on U.S. ETF approval talk | Reuters

www.reuters.com

Bitcoinの価格は、ちょうど最高記録に達した | TechCrunch

The price of Bitcoin just hit an all-time high | TechCrunch

www.reuters.com

 

 

現在のビットコインの相場

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記事作成時点でのビットコインの取引価格は1BTCあたり1225.33ドル(約140,094円)。この価格は、2013年11月につけたビットコイン価格の史上最高値である1165ドルを超えています。

 

過去4年間のビットコインの値動きから史上最高値まで

4年間のビットコインの値動きをグラフにすると以下の通り。2013年11月に史上最高値を付けた後、当時最大の取引所だったMt.Goxの破綻などによってバブルは崩壊。その後も乱高下を繰り返しながら、2015年には取引相場は1BTCが約250ドルで安定したかに見えました。しかし、2015年後半以降、上下を繰り返しながらもビットコイン価格は全体的に上昇し、ついに、史上最高値を更新することになりました。

 

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今回のビットコイン上昇の背景の理由とは

今回のビットコインの高値更新の背景にはアメリカでビットコインETFの商品として承認されるという動きがあるとロイターは指摘しています。

ビットコインを使った上場投資信託(ビットコインETF)

ビットコインETFは、Facebookから多額の和解金をせしめたことで名高いウィンクルボス兄弟が2014年に提案しアメリカ証券取引委員会(SEC)に許認可するよう申請していました。ビットコインETFを承認するかの判断を再三先送りしてきたSECですが、最終判断の期限である2017年3月目前となった今、「どうやら承認する見込みだ」という情報が伝わったため、ビットコインを買う動きにつながっているというわけです。

 

デジタル世界の金(ゴールド)ビットコイン

それ自体は価値を生まないため「デジタル世界の金(ゴールド)」にたとえられるビットコインは、金と同様に世界経済が不安定な時に資産の待避場所として買われ、相場が上昇するという性質があります。この動きはBrexitの際にも見られましたが、アメリカのドナルド・トランプ大統領誕生にあわせてアメリカをはじめとする世界の株式相場が上昇する中においてもビットコイン価格が上昇していることから、ビットコインが単なる資産の待避場所としてではなく金融商品としての魅力を高め始めている可能性も指摘されています。

 

前代未聞!ブラジルでビットコインが金の取引量を上回る

「デジタル世界の金(ゴールド)」のビットコインといえば、経済が著しく低迷しているブラジルではなんと、ビットコインの取引量が、金の取引量を上回りました。ブラジル商品取引所では今年の金(250gと10g)の取引量は約50億円となっています。6月期だけでみれば、ビットコインは金の約2倍の取引量になっています。

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この前例のない歴史的出来事は、ブラジルでの仮想通貨に対しての強い期待感と既存の金融市場への不安感からくるものだと考えられていて、ブラジルのビットコイン取引所bitValorによると、今年6月のビットコインの取引量は約32億円。今年6ヶ月間の取引量は、2013年から2015年にかけての3年間の取引量と同等になっているそうです。

今回のビットコインの取引量が金の取引量を超えた出来事は、先進国の取引所をみても例にないことで、ブラジルなどの新興国ならではの事情があると思われます。またブラジル経済が悪化するにつれて、犯罪率も増えており、金を安全に保管するにはコストが必要になることから、ビットコインのようなオンライン上で管理できる次世代通貨が好まれている要因の一つといえます。

 

日本の現金志向から離れ、世界の通貨事情を見る

日本やアメリカなどの自国通貨の信用度が高い国では、ビットコイン新興国のように一般人が興味を持つことはまだまだ少なく、特に日本では未だに現金指向が強いので、クレジットカードすら受け付けない店も多数あります。

一方、アメリカではクレジットカード決済が主流ですので、現金は不法に働く労働者への給料として支払われることが多いようです。現金は使用ルートの追跡が難しいことからもわかるように、決してクリーンなものだとは言えないのが現状です。

ブラジルでのビットコイン市場の成長性と経済状況を踏まえると、ビットコインはブラジルでは安全資産として扱われており、金より経済不安に強い金融商品として認識されていると言えます。この特筆すべき所は、ビットコインイノベーションが6000年の歴史を持つ金の信用を上回ったことでしょう。まさに前代未聞です。

ブラジルの経済不安から波及しビットコインブームが起きていることから、ビットコインが資産や通貨として流通し始めるのはブラジルのような新興国あるいは金融規制の少ない発展途上国なのかもしれません。

 

 

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